2003年から2007年まで続けていた短歌コラムをまとめたものです。(現在続けている「橄欖追放」の記事一覧はこちらです)
- 200:2007年5月 第1週 現代短歌のゆくえ または、『新響十人』
- 199:2007年4月 第4週 杉森多佳子 または、泉下に師を呼ぶ文学的孤児
- 198:2007年4月 第3週 棚木恒寿 または、薄くメランコリーを含んで自己を見つめる歌
- 197:2007年4月 第2週 有沢 螢 または、内にあるみづかねの変色を見つめる歌
- 196:2007年4月 第1週 大谷雅彦 または、発光する自然に中に自己を沈潜させる歌
- 195:2007年3月 第5週 森本 平 または、悪意というモラルで世界に向かう歌
- 194:2007年3月 第4週 石井辰彦 または、音楽的実験を追求する現代短歌のゆくへは
- 193:2007年3月 第3週 池田はるみ または、数々の仕掛けを施した短歌の玉手箱
- 192:2007年3月 第2週 高橋みずほ または、縦軸の時間のなかに言葉の奥底を追求する歌
- 191:2007年3月 第1週 辺見じゅん または、歴史のほの暗い闇から立ち上がる血族の歌
- 190:2007年2月 第4週 本多忠義 または、意味の陰圧により外部へとつながる歌
- 189:2007年2月 第3週 恩田英明 または、隅々までピントの合ったマジック・リアリズム
- 188:2007年2月 第2週 小嵐九八郎 または、死屍累々の歴史の中で俗調を求める歌
- 187:2007年2月 第1週 上野久雄 または、世界からの剥離感は隠されたもののなかに
- 186:2007年1月 第4週 都築直子 または、私たちの空間把握に垂直の次元を加える歌
- 185:2007年1月 第3週 今井恵子 または、私からものの存在へと深化してゆく歌
- 184:2007年1月 第2週 由季 調 または、私と他者との間に浮かび上がる歌
- 183:2007年1月 第1週 櫟原 聰 または、青空と樹木と水を凝視によって形象化する歌
- 182:2006年12月 第4週 前田康子 または、本態性の寂しさを核として生まれ出る歌
- 181:2006年12月 第1週 岩田眞光 または、俳句的意味の圧縮と衝突によって現出する詩的世界
- 180:2006年11月 第4週 白瀧まゆみ または、ふとこの世の外に抜け出す歌
- 179:2006年11月 第3週 吉野裕之 または、縮小する世界で我に返る歌
- 178:2006年11月 第2週 松平修文 または、鳥は近代の主客二元論から遠く離れて
- 177:2006年11月 第1週 澤村斉美 または、遠く開くドアは歌人の心のなかに
- 176:2006年10月 第4週 加藤英彦 または、短歌は一行の思想詩たりえるか
- 175:2006年10月 第3週 ハルシオンの歌
- 174:2006年10月 第2週 三井 修 または、言葉の力はいかにして新たな現実を浮上させるか
- 173:2006年10月 第1週 飯田有子 または、枝毛姉さんの叫びは言葉の切実さを伝えるか
- 172:2006年9月 第4週 佐藤雅通 または、永遠の少年性
- 171:2006年9月 第3週 佐竹彌生 または、孤絶の詩心は死の影を歩む
- 170:2006年9月 第2週 伊津野重美 または、病の彼方にどのような抒情を奏でるか
- 169:2006年9月 第1週 酒向明美 または、眼差しは現象を超えて抽象のかげりへ
- 168:2006年8月 第5週 岡崎裕美子 または、書き割りのような戦場を生きる身体感覚の歌
- 167:2006年8月 第4週 便器の歌
- 166:2006年8月 第3週 なみの亜子 または、吉野山中に新たな私を立ち上げる歌
- 165:2006年8月 第2週 加藤治郎 または、部分的意識に言語を与える歌人
- 164:2006年8月 第1週 早坂 類 または、静かな透明感のなかに世界が遠ざかる
- 163:2006年7月 第4週 阪森郁代 または、形容動詞を梃子に虚空間へと相転移する歌
- 162:2006年7月 第3週 河野美沙子 または、〈私〉は共感覚の世界の拡がりのなかにいて
- 161:2006年7月 第2週 松木 秀 または、奥行きのない世界に凡庸な引用として生きる私
- 160:2006年7月 第1週 日置俊次 または、ノートルダム聖堂の堅い椅子
- 159:2006年6月 第4週 噴水の歌
- 158:2006年6月 第3週 大島史洋 または、想像力は遂に現実を越えられないか
- 157:2006年6月 第2週 勝野かおり または、生活と内面の混沌は蓮根の穴から立ち上る
- 156:2006年6月 第1週 島田修三 または、露悪と自嘲の裏に死者の陰の揺曳する歌
- 155:2006年5月 第4週 兵庫ユカ または、状況の未決定性のなかに漂う世界
- 154:2006年5月 第3週 笹原玉子 または、意味が外部へ溶解してゆく物語性
- 153:2006年5月 第2週 中川佐和子 または、日常に鋭く自己意識を挟み込む歌
- 152:2006年5月 第1週 古谷智子 または、都市に注ぐ視線は時に時間を超越して
- 151:2006年4月 第2週 小塩卓哉 または、日常を詠うのがよいのだバカボンのパパ
- 150:2006年4月 第1週 八木博信 または、ヴァーチャルな神話的空間で残酷さと美しさを詠う
- 149:2006年3月 第4週 後藤由紀恵 または、日常の時間の中に沈潜する歌
- 148:2006年3月 第3週 山田消児 または、「僕たち」の位相
- 147:2006年3月 第2週 小高 賢 または、壮年を詠う近代主義者
- 146:2006年3月 第1週 鹿野 氷 または、〈虚〉と〈実〉の逆転は喩を経由して
- 145:2006年2月 第5週 小泉史昭 または、虚実皮膜のあわひに世界を照射する歌
- 144:2006年2月 第4週 山田富士郎 または、神の不在と世紀の悪意に耐える日常
- 143:2006年2月 第3週 松村由利子 または、残酷と母性の鳥女は私
- 142:2006年2月 第2週 桑原正紀 または、光と闇の陰影深く生を詠う歌
- 141:2006年2月 第1週 観覧車の歌
- 140:2006年1月 第4週 一ノ関忠人 または、連綿たる和歌の伝統のなかで男の述志を詠う歌
- 139:2006年1月 第3週 梅内美華子 または、感官に映し出された世界の抒情
- 138:2006年1月 第2週 市原克敏 または、呻吟しつつ虚空に神を求める歌
- 137:2006年1月 第1週 正岡 豊 または、前衛短歌の後衛は透明な抒情へ
- 136:2005年12月 第4週 鈴木英子 または、にんげんに寄せる低く柔らかいまなざし
- 135:2005年12月 第3週 山下 泉 または、ゆるやかに詩へと接続する硬質の抒情
- 134:2005年12月 第2週 光栄堯夫 または、切断面に眼差しを注ぐモダニスト
- 133:2005年12月 第1週 吉浦玲子 または、ハードな日々を働くママは喩を嫌ってモノへと
- 132:2005年11月 第5週 花山多佳子 または、現実の背後にコワイものを感じてしまう感受性
- 131:2005年11月 第4週 高木 孝 または、文体の模索者はどの井戸を掘るか
- 130:2005年11月 第3週 内藤 明 または、依るべきものなくして今を生きる〈私〉の歌
- 129:2005年11月 第2週 柏原千恵子 または、物と出会う〈私〉は関係性の網の中
- 128:2005年11月 第1週 香川ヒサ または、目からウロコの逆転思考は存在の根源へ
- 127:2005年10月 第4週 永井陽子 または、世界への回路を遮断したウサギの歌
- 126:2005年10月 第3週 十谷あとり または、動物園の淋しさと乾いた眼差し
- 125:2005年10月 第2週 重信房子 または、獄中のグラジオラスは誰の心を照らすのか
- 124:2005年10月 第1週 江戸 雪 または、「ぐらぐらの私」を世界に投射する歌
- 123:2005年9月 第4週 影山一男 または、都市生活者の静かな抒情
- 122:2005年9月 第3週 塩野朱夏 または、同一律を畏怖する境界の病
- 121:2005年9月 第2週 笹 公人 または、読者との交通をめざす抒情する念力
- 120:2005年9月 第1週 今野寿美 または、世界に耳を澄ませて身内の音楽を聴く
- 119:2005年8月 第5週 目黒哲朗 または、光のなかに生のかたちをくきやかに描く
- 118:2005年8月 第4週 小笠原魔土 または、実験室から生まれる細胞レベルの抒情
- 117:2005年8月 第3週 川野里子 または、〈私〉は変化する世界の一部として
- 116:2005年8月 第2週 仙波龍英 または、うす紅色に咲くサクラはすさまじき修羅の花
- 115:2005年8月 第1週 吉田 純 または、前衛短歌の私生児は蝙蝠傘に何を身籠もるか
- 114:2005年7月 第4週 松平盟子 または、都会暮らしのシングル女性のお洒落な歌
- 113:2005年7月 第3週 資延英樹 または、定型を武器に現実を組み替える知的な歌
- 112:2005年7月 第2週 大野道夫 または、平たい日常のなかでボクタチは時代に脚から汚されて
- 111:2005年7月 第1週 下村光男 または、行為を封鎖された青春のロマンチシズム
- 110:2005年6月 第5週 谷岡亜紀 または、劇的〈私〉が立ち上げるもうひとつの現実
- 109:2005年6月 第4週 大野誠夫 または、戦後風景のなかに咲いたロマネスクの花
- 108:2005年6月 第3週 キリンの歌 または、昏れゆく世界と滅びゆく動物は瞠め合い
- 107:2005年6月 第2週 吉川宏志 または、微分された喩的照応は微細撮影のなかに
- 106:2005年6月 第1週 多田 零 または、控えめな文体のなかに世界の手触りを感じさせる歌
- 105:2005年5月 第4週 西勝洋一 または、後退戦を戦う男は霧雨の降りしきる海を見つめて
- 104:2005年5月 第3週 加藤孝男 または、脛に時代の冷えを感じながら口に運ぶ牡蠣の苦み
- 103:2005年5月 第2週 音叉の歌 または、歌人は世界との共鳴を求めて
- 102:2005年5月 第1週 中津昌子 または、何を詠っても歌になる組み替えられた〈私〉
- 101:2005年4月 第4週 米川千嘉子 または、理知と想いの交錯する歌は動詞をめぐって
- 100:2005年4月 第3週 「〈私〉の反照 歌ことばはどのように〈私〉を照らし出すか」
- 099:2005年4月 第2週 本田瑞穂 または、言いさしと欠落の文体によるディタッチメントの歌
- 098:2005年4月 第1週 松原未知子 または、烏賊墨スカイとつぶやけば降り落ちて来るのは〈意味〉か
- 097:2005年3月 第5週 真鍋美恵子 または、存在のほの冥さは緋の鯉のかたちして
- 096:2005年3月 第4週 大津仁昭 または、骨と異星の幻想の果てに霊は空中を浮遊する
- 095:2005年3月 第3週 大松達知 または、フラットな世界にも神は細部に宿るか
- 094:2005年3月 第2週 西橋美保 または、現実に裂け目を発見する歌
- 093:2005年3月 第1週 自転車の歌
- 092:2005年2月 第4週 大辻隆弘 または、存在の真実に向かって測鉛を垂らす短歌
- 091:2005年2月 第3週 千葉 聡 または、凹型の負の梃子から紡ぎ出される淡い青春の抒情
- 090:2005年2月 第2週 吉野亜矢 または、骨太の短歌技法は静かに世界を希求する
- 089:2005年2月 第1週 今橋 愛 または、詩と地続きのゆるい定型感覚から繰り出される薄い空気の歌
- 088:2005年1月 第4週 浜田蝶二郎 または、垂れ下がる二本の腕は満天の星の下に
- 087:2005年1月 第3週 照屋眞理子 または、私は夢見ている私が見る夢か
- 086:2005年1月 第2週 成瀬 有 または、岬の思想
- 085:2005年1月 第1週 井辻朱美 または、結晶世界は時間の腐食を受けないか
- 084:2004年12月 第5週 江畑實とレモンの歌 または、青春の光芒はレモンの果皮の輝きのなかに
- 083:2004年12月 第4週 大口玲子 または、助走なしの全力疾走短歌は傷ついて
- 082:2004年12月 第3週 吉岡生夫 または、ユーモアを錫杖として中年を生きる草食獣
- 081:2004年12月 第2週 横山未来子 または、反射率と屈折率の生み出す硬質の抒情
- 080:2004年12月 第1週 高柳蕗子 または、意味の脱臼のかなたに浮上する短歌的意味
- 079:2004年11月 第4週 江田浩司 または、短歌表現の可能性を実験し続ける憂鬱な胎児
- 078:2004年11月 第3週 冷蔵庫の歌
- 077:2004年11月 第2週 菊池 裕 または、都市的現実から分泌されるしかない〈私〉
- 076:2004年11月 第1週 里見佳保 または、自転車で道を行くリカ先生の初々しい短歌の世界
- 075:2004年10月 第4週 小笠原和幸 または、「生の目標は死である」と思い定めた歌の数々
- 074:2004年10月 第3週 沖ななも または、日常からかすかにずれる違和感の歌
- 073:2004年10月 第2週 伴 風花 または、〈私〉と三十一文字が向き合う原理主義者はせつなさが好き
- 072:2004年10月 第1週 田中富夫 または、前衛派のコトバは人生のどこに着地するか
- 071:2004年9月 第5週 沢田英史 または、古語を駆使して現代に短歌の浮上を希求する歌
- 070:2004年9月 第4週 中澤 系 または、システムという鉄条網のなかで拡散してゆく〈私〉
- 069:2004年9月 第3週 佐伯裕子 または、濃密な家族の物語から立ち上がるエロスと歴史性
- 068:2004年9月 第2週 地名の歌
- 067:2004年9月 第1週 林 和清 または、異界と自在に交通する想像力は痩せ知らず
- 066:2004年8月 第4週 佐藤弓生 または、自己表現としての近代短歌の呪縛から自由に
- 065:2004年8月 第3週 三枝浩樹 または、青春の光芒を放つ短歌の行く末は孤独な歩行者か
- 064:2004年8月 第2週 島田幸典 または、眼前の小さな手触りにこだわる歌
- 063:2004年8月 第1週 魚村晋太郎 または、修辞的技巧のかなたに垣間見える虚無を立ち上げよ
- 062:2004年7月 第4週 喜多昭夫 または、あくまで目線低く「ズムルケ感」にあこがれる歌
- 061:2004年7月 第3週 ひぐらしひなつ または、足を折るきりんの世界はしずかに崩れてゆく
- 060:2004年7月 第2週 安藤美保 または、寒天質に閉じこめられた若さはそのまま永遠に
- 059:2004年7月 第1週 尾崎まゆみ または、光と闇の合わせ鏡で世界を知的に構築する短歌
- 058:2004年6月 第5週 寺井 淳 または、短歌的技巧を駆使して〈私〉への収斂を拒む方法論
- 057:2004年6月 第4週 小島ゆかり または、日常の風景のなかに〈私〉が〈私〉である不思議を歌う短歌
- 056:2004年6月 第3週 アジサイの歌
- 055:2004年6月 第2週 盛田志保子 または、天性の修辞力が生み出すひと味ちがうニューウェーブ短歌
- 054:2004年6月 第1週 生沼義朗 または、失われた10年を生きる都市生活者に短歌的突出は可能か
- 053:2004年5月 第4週 小林久美子 または、〈私〉のかなたから思いがさらさらと降り落ちて来る歌
- 052:2004年5月 第3週 桝屋善成 または、煮崩れて沈む大根を見つめる腹に来る短歌
- 051:2004年5月 第2週 石川美南 または、世界を異化し続けるアヤシイ短歌
- 050:2004年5月 第1週 高島 裕 または、首都赤変を幻視する遅れて来た思想歌人
- 049:2004年4月 第4週 佐藤りえ または、壊れ物としての世界に生まれた午後4時の世代
- 048:2004年4月 第3週 佐々木六戈 または、立ったまま逝く燃える椿の覚悟かな
- 047:2004年4月 第2週 入谷いずみ または、自然を一杯に抱いた等身大の短歌
- 046:2004年4月 第1週 『西美をうたう – 短歌が美術と出会うとき』
- 045:2004年3月 第5週 歌人が選ぶ代表歌
- 044:2004年3月 第4週 大塚寅彦 または、ぬばたまの鴉よ時を得て月光に声高く鳴け
- 043:2004年3月 第3週 『レ・パヒエ・シアン』の歌人たち
- 042:2004年3月 第2週 中山 明 または、白鳥はラストトレインに乗って遠ざかる
- 041:2004年3月 第1週 作歌信条
- 040:2004年2月 第4週 卵の歌
- 039:2004年2月 第3週 大滝和子 または、はるかかなたにあるものと感応する魂
- 038:2004年2月 第2週 小川真理子 または、日々の息づかいのこもる低体温の歌
- 037:2004年2月 第1週 本多 稜 または、折々の歌を否定する行動派の抒情
- 036:2004年1月 第4週 飲食の歌
- 035:2004年1月 第3週 小池 光 または、ほの暗い人の世を照らす白桃の灯り
- 034:2004年1月 第2週 ダリアの歌
- 033:2004年1月 第1週 錦見映理子 または、白の世界に繰り広げられる極彩色の心象風景
- 032:2003年12月 第5週 田中 槐 または、観察点の公共性
- 031:2003年12月 第4週 水原紫苑 または、カテゴリーを自在に越境する美の探索者
- 030:2003年12月 第3週 村上きわみ または、大きな物語が終ったあとで河原に修辞を探す
- 029:2003年12月 第2週 女歌
- 028:2003年12月 第1週 葛原妙子 または、幻視と抽象の女王にひとたびは紫陽花の冠を
- 027:2003年11月 第4週 芽キャベツの歌
- 026:2003年11月 第3週 固有名の歌
- 025:2003年11月 第1週 東 直子 または、ヴェポラップを優しく塗ってくれる染み込み系短歌
- 024:2003年10月 第5週 黒瀬珂瀾 または、塔の廃墟のかたわらに破船のように眠る青年
- 023:2003年10月 第4週 歌集の題名について、知っている二・三のことがら
- 022:2003年10月 第3週 松野志保 または、無性の背を希求するやおいの魂
- 021:2003年10月 第2週 山崎方代 または、しどろもどろの湯呑み茶碗のなつかしさ
- 020:2003年10月 第1週 山尾悠子 または、幻想の夜の紅玉を砕けば言葉の光る粒
- 019:2003年9月 第4週 早川志織 または、ゆっくり溶け出してベゴニアになる〈私〉
- 018:2003年9月 第3週 坂口 弘 または、獄中に咲け悔悟の白い花
- 017:2003年9月 第2週 高橋睦郎 または、わが血中を流れる罪深きフォワグラの苦き脂肪
- 016:2003年9月 第1週 村木道彦 または、せいしゅんに立ちふさがるマシュマロと緋の椅子
- 015:2003年8月 第3週 夏の歌
- 014:2003年8月 第2週 高野公彦 または、夜の中へと身を浸す裸形の生命者
- 013:2003年7月 第4週 穂村 弘 または、真夜中に菓子パンをほおばる爆弾犯
- 012:2003年7月 第3週 水の歌
- 011:2003年7月 第2週 小中英之 または、薔薇園にただよい続ける魂の蝶
- 010:2003年7月 第1週 松村正直 または、現代の一所不住の短歌は西へ東へ
- 009:2003年6月 第4週 住宅顕信 または、人生の究極のミニマリスム
- 008:2003年6月 第3週 紀野 恵 または、言葉の織りなす世界への信頼
- 007:2003年6月 第2週 福島泰樹 または、逝きし者たちへの絶叫挽歌
- 006:2003年6月 第1週 本上まなみ または、癒し系のへもへも短歌
- 005 : 2003年5月 第4週 浜田 到 または、硬質の抒情による幻想世界
- 004 : 2003年5月 第3週 平井 弘 または、妹ばかりの村に戻ってくる兄たちの墓標
- 003 : 2003年5月 第2週 藤原龍一郎 または、夜の首都高速に降りしきる慚愧の雨
- 002:2003年5月 第1週 寺山修司 または、地理的想像力と劇場的〈私〉
- 001:2003年4月 第4週 小野茂樹 または、輝き続ける永遠の夏の抒情